リンパには老廃物や余分な水分を回収する働きが有り体の下水管とも言われています。
リンパが流れるリンパ菅は、血管同様全身に網の目のように張り巡らされており、その間にはフィルターの役割をする関門のリンパ節があって、体内に侵入した細菌や異物を食い止める役割をしています。
リンパの流れが悪くなると、老廃物や余分な水分が皮膚の下に溜まってしまいむくみが生じます。
その他にも冷えや痺れ、ピリピリした痛みなどが症状として現れる事があります。
~流れが悪くなる原因~
リンパの流れが悪くなる原因には2つあります。
①弁がないリンパ菅がある
皮膚のすぐ下の浅いところを通るリンパ菅には逆流を防ぐ弁がない為、皮膚や筋肉などを伸び縮みさせてリンパ菅を動かしてあげないと流れが悪くなります。
②リンパ節への圧迫
リンパ節には脇の下や足の付け根、膝の裏など身体のあちこちにあり、ここが圧迫されるとリンパの流れも滞ってしまいます。
~リンパの流れを良くしよう~
リンパの流れを良くするには...
𓇼歩く
1番効果的な方法です。デスクワークの人など座っている時間が長い方は、1時間に1回程度最良の予防法になります。しかし、せっかく歩いても筋肉の力が弱いとリンパ菅へのポンプ作用が弱いために十分にリンパが流れません。運動やストレッチで、普段から足の筋肉を鍛える事も必要です。
𓇼足先を動かす
椅子に座っていたり立っている時は、足踏みやつま先立ち、足首をグルグル回す運動を行うと効果的です。
𓇼足をあげる
椅子の上に足を上げたり、横になった時にクッションなどで足を上げると、重力の力でリンパが流れやすくなります。
𓇼リンパマッサージ
リンパ菅は1分間に10回程度わずかに収縮してリンパを流しています。リンパマッサージを行うとこの動きを活性化する事が出来ます。またマッサージを行ってリンパを促すと免疫を司るリンパ球の数が増え、免疫力UPにも繋がるという報告も有ります。
𓇼次の場合はリンパマッサージを控えましょう
・体調が悪い/発熱、リンパ節が腫れているなど。
・心臓や循環器の病気がある。
・静脈瘤がある
・妊婦初期、もしくは妊娠の可能性がある。食後すぐや満腹時、飲食後。